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美容コラム

公開日:2025/06/17

更新日:2025/06/16

レチノールって怖い?初心者のためのやさしい解説と始め方

レチノールって怖い?初心者のためのやさしい解説と始め方

肌のくすみや毛穴の目立ち、そしてハリ不足といった変化は、年齢とともに気になりやすくなるものです。
そんな肌の悩みをきっかけに、「レチノールっていいのかな?」と興味を持つ方が増えてきています。
美容に敏感な友人から勧められたり、SNSで話題になっているのを見かけたりして、気になってはいるけれど、「使い方が難しそう」「肌が荒れたらどうしよう」と一歩踏み出せずにいる方も多いはずです。

でも、レチノールは正しく使えば、肌のハリやツヤを引き出してくれる心強いパートナーになります。

このコラムでは、レチノールが初めての方でも安心して始められるように、レチノールの基本的な働きや自分に合った選び方、そしてつまずきやすいポイントまで、わかりやすく解説していきます。
あなたの肌が本来持つ美しさを引き出すための第一歩を、ここから一緒に踏み出してみませんか?

このコラムを読んでわかる事

・レチノールは、くすみや毛穴、ハリの低下など年齢肌の悩みに効果が期待できますが、刺激が出やすいため使い方に注意が必要です。

・レチノールを初めて使う方は「低濃度・夜のみ・週1回」など少しから始め、保湿や紫外線対策をセットで行うのが安心です。

・敏感肌の方には、刺激が少なく穏やかに使える植物由来のフィトレチノール(バクチオール)がおすすめです。

・顔以外の首や手、デコルテにも使えますが、少量から試し紫外線対策も同時に行うことで安心して使うことができます。

1 レチノールとは何か?初心者のためのやさしい基礎知識

レチノールとは何か?初心者のためのやさしい基礎知識

「レチノールって肌にいいらしいけど、実際どういう成分なの?」そんな風に思ったことはありませんか?
SNSや美容サイトで話題になっていても、どこか難しそうで手を出せずにいる方も多いかもしれません。

でも、レチノールはその特徴を正しく理解して使えば、くすみや毛穴、ハリ不足といった年齢肌の悩みにしっかり対応してくれるスキンケア成分です。

ここでは、レチノールの基本的な働きや種類、そして初めて使う方が気になりやすい刺激の理由や注意点まで、わかりやすくご紹介します。

1-1 ビタミンAの力で肌が変わる?レチノールの正体を解説

レチノールとは、ビタミンAの一種で、肌のターンオーバーを促進する働きが期待できます。スキンケアの分野では「エイジングケアに欠かせない成分」として広く知られており、毛穴の開きやくすみ、ハリの低下といった年齢による悩みに効果が期待できます。

たとえば、「最近くすみが気になるな」「毛穴が目立つようになった」「なんとなく顔が疲れて見える」など…。そんなときに、肌の内側から整えてくれるのがレチノールの魅力です。

すぐに大きな変化を感じるものではありませんが、コツコツ続けることで、肌がなめらかになったり、顔全体が明るく見えるようになったと感じられるようになります。“じわじわ効く”この穏やかな変化こそ、レチノールが長年愛されている理由のひとつです。

レチノール:Wikipedia引用
ビタミンA (Vitamin A) とは、物質としては一般にレチノール英語版)(Retinol、アルコール体)を指し[1][2]ビタミンA1としても知られる。レチノールは必須栄養素で皮膚細胞の分化を促進する[4]。 レチノールを皮膚に塗布すると、コラーゲンとエラスチンの生合成が促進され、しわが減少し皮膚の弾力性が高まる[4]。日本で、医薬部外品として化粧品に配合されたレチノールのシワ改善作用の効能表示が承認されている[5]
ターンオーバー:ユースキン製薬株式会社引用
皮膚のターンオーバーとは、肌の細胞が生まれ変わる仕組みのことをいいます。皮膚は一定の周期で新しい皮膚が生まれ、古い皮膚が剥がれるというプロセスを繰り返しており、それを皮膚のターンオーバーと呼んでいるのです。 肌は大きく「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層で成り立っており、皮膚のターンオーバーが起きているのは肌表面にある「表皮」の部分です。

1-2 レチノールだけじゃない!似た成分との違いと選び方のヒント

「レチノールってビタミンAの一種って聞くけど、他にも似たような成分はあるの?」そう感じた方もいるかもしれません。
実は、ビタミンAにはいくつかの“形”があり、それぞれ肌への影響の強さや使いやすさが異なります。

トレチノイン
トレチノインはとても効果が強いため、医師の診察を受けて使う必要があり、シミやニキビなどの治療によく使われている成分です。

純粋レチノール
純粋レチノールは、効果と刺激のバランスがとれており、市販のスキンケア製品にもよく使われているため、初めて使う方にとっても取り入れやすいタイプです。

フィトレチノール
フィトレチノールは、植物由来で刺激が少なく、ビタミンAのような効果が期待できる成分として注目されています。中でも「バクチオール」は、やさしい使い心地なのにしっかりと肌にアプローチできるため、敏感肌の方からも人気を集めています。

どのタイプを選べばいいのか迷ったときは、「自分の肌に合っているか」「毎日無理なく続けられるか」を基準にすると選びやすくなります。まずは刺激の少ないタイプから使い始めて、肌の反応を確認しながらステップアップしていくことで、自分に合った使い方が見つけやすくなります。

1-3 肌が赤くなるのはなぜ?レチノール初心者が知っておきたい注意点

レチノールを使うと、「肌が赤くなる」「皮がむける」と聞いたことがあるかもしれません。
これは「レチノイド反応」と呼ばれるもので、レチノールを使い始めたばかりの頃に、肌が慣れていないために起こる一時的な反応です。

ターンオーバーが活性化することで、古い角質が一気に剥がれ、乾燥や赤み、かゆみなどが生じることがありますが、多くの場合は1〜2週間ほどで落ち着くとされています。

大切なのは、焦らず少しずつ取り入れること。
最初は週1〜2回の使用から始め、肌の様子を見ながら少しずつ頻度を増やしていくのがポイントです。レチノールの濃度も、まずは低めのものを選ぶと安心です。

そして忘れてはいけないのが「保湿ケア」。
肌が敏感になりやすくなるからこそ、しっかりとうるおいを与えることで、刺激をやわらげることができます。

初めて使うときは少し不安かもしれませんが、自分の肌と丁寧に向き合いながら使うことで、レチノールは肌の変化をやさしく後押ししてくれるスキンケアのひとつになっていきます。

2 不安をなくす!初心者がレチノールを選ぶときのポイント

不安をなくす!初心者がレチノールを選ぶときのポイント

SNSや店頭で気になるレチノール製品を見かけても、何を基準に選べばいいのかわからず、手を伸ばせずにいる方も多いはずです。
濃度や種類、使い方など選択肢がたくさんあるからこそ、最初は“選ぶこと”が一番のハードルになることも。
肌にやさしく、しっかり効果を実感できるレチノールは、選ぶときのコツさえ知っていれば見つけやすくなります。
ここでは、肌質や年齢、目的に合わせた選び方のポイントをわかりやすく解説していきます。

2-1 “高濃度”が正解じゃない!肌に合った濃度とテクスチャーを選ぼう

レチノールは、濃度が高いほど効果があるというわけではありません。大切なのは、自分の肌に合った濃度から始めることです。
たとえば、20代後半で「最近なんとなく肌に元気がない」と感じるくらいであれば、0.05〜0.1%の低濃度から取り入れるのがおすすめです。刺激が少なく、肌にゆっくりと慣らしていくことができます。

さらに、肌質に合わせたテクスチャー選びもポイントです。乾燥しやすい方にはしっとり感のあるクリームタイプ、ベタつきが気になる方には、軽い使い心地のジェルや乳液タイプが使いやすいでしょう。

パッケージの「成分表示」や「濃度」を確認するのも大切です。ただ、数字だけでは分かりにくいこともあるので、ブランドの公式サイトや口コミをチェックしてみましょう。

0.05〜0.1%の低濃度:化粧品成分オンライン引用
レチノールの効果が発揮されるための最適な配合濃度は0.01-0.1%とされていますが、一方でこの濃度範囲においては皮膚刺激性がともなうと考えられており、一般にレチノールを配合する場合はその不安定性や刺激性を低減するために様々な製剤化技術が用いられています

2-2 敏感肌でも使いやすい?“フィトレチノール”というやさしい選択肢

「レチノールを使ってみたいけど、肌が敏感だから心配…」そんな方におすすめなのが、植物由来のレチノール様成分「フィトレチノール」です。中でも注目されているのが“バクチオール”という成分です。

バクチオールは、レチノールと似た働きを持ちながらも、肌への刺激が非常に少ないのが特徴です。ターンオーバーを促進したり、コラーゲンの生成を助ける働きがあったりと、エイジングケアにうれしい効果が期待できます。

さらに、レチノールと異なり紫外線に弱くないため、朝のスキンケアにも安心して使えるのが大きな魅力です。

即効性はやや穏やかですが、そのぶんじっくり使い続けることで肌にやさしくなじみ、継続しやすいのがメリットです。
「はじめての一歩にふさわしい、やさしい選択肢」──それがフィトレチノールです。

コラーゲン:大正製薬製品情報サイト引用
コラーゲンは表皮の下層に位置する「真皮」の主成分で、真皮は表皮のように目には直接見えませんが、その内側で肌のハリや弾力を保ち、維持する役割があります。コラーゲンはこの真皮の実に70%程度を構成しているとされています。

2-3 人気に流されないで!自分に合ったアイテムの見極め方

SNSや美容ランキングで話題のレチノール製品。思わず「人気があるなら間違いないかも」と手に取りたくなりますよね。 でも大切なのは、自分の肌やライフスタイルに合っているかどうかです。

たとえば、毎晩しっかりスキンケアに時間をかけられる方と、必要最低限のケアしかできない方では、同じ製品を使っても満足度に差が出ることがあります。

選ぶ際には、見た目のデザインや話題性だけで選ぶのではなく、成分や濃度、保湿力やテクスチャーなど、商品の中身もしっかりチェックすることが大切です。

レチノールが初めての方は、「敏感肌向け」「保湿成分配合」「やさしい処方」などの表記があるものを選ぶと安心です。

また、口コミやレビューを参考にするときも、「肌質や年齢」「どんなペースで使っているか」を見ることで、より自分に合った製品を見つけやすくなります。 “誰かにとってのベスト”が、必ずしも“自分にとってのベスト”とは限りません。そのことを意識するだけで、スキンケア選びはもっと楽しく、もっと自分らしくなります。

3 初めてでも失敗しない!やさしく始める使い方ステップ

初めてでも失敗しない!やさしく始める使い方ステップ

「レチノールに興味はあるけれど、使い方がよくわからない」「刺激が出たら心配…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実はレチノールは、使い方を少し工夫するだけで、肌にやさしく働きかけることができるため、スキンケアに取り入れやすくなります。
大切なのは、無理せずゆっくり、自分の肌の変化を感じながら続けていくことです。
ここでは、夜に週1回から始められる基本的な使い方と、忙しい日々でも続けやすい工夫をわかりやすくご紹介します。

3-1 最初は“夜だけ&週1回”!失敗しない使い方の基本ルール

レチノールは紫外線に弱い性質があるため、「夜に使う」ことが基本です。
洗顔後の清潔な肌に、やさしくなじませて使いましょう。

✔︎基本のステップ
クレンジング → 洗顔 → 化粧水→ レチノール配合の乳液またはクリーム →保湿クリーム

この順番を守るだけで、安心してレチノールを取り入れることができます。

はじめは週に1〜2回の使用から始めるのが理想的です。
慣れるまでは毎日使いたくなる気持ちをちょっと抑えて、まずは肌の反応をじっくり観察してみてください。

翌朝、なんとなく肌がなめらかに感じられたとき、「これなら続けられそう」と思えるはずです。そんな小さな変化を楽しみながら、夜のスキンケアタイムを肌をいたわる心地よいひとときにしてみてください。

3-2 肌とゆっくり向き合う“やさしいステップアップ術”

レチノールを使い始めたばかりの肌は、刺激に敏感になっていることも。
だからこそ、いきなり頻度を上げず、肌の反応を確認しながらゆっくり進めていくことが大切です。

最初の2週間は週に1回。そこから週2回、隔日…と、肌の調子を見ながら段階的に増やしていきましょう。
もし、赤みや乾燥を感じたら、無理に続けず保湿ケアに切り替えましょう。レチノールは“攻めのケア”と思われがちですが、実は「肌に寄り添うスキンケア」でもあります。

スキンケアは“頑張る”ものではなく、“続ける”ことが何よりも大切です。
そんな気持ちで続けていくと、ふとしたときに、「最近、肌の調子がいいかも」と実感できる日がやってくるはずです。

3-3 時短&シンプルでOK!忙しくても続けられる工夫

「レチノールって、毎日使うの大変そう…」という方にこそ知ってほしいのが、シンプルでもしっかり効果を感じられる時短ケアです。

たとえば夜のスキンケアを
化粧水 → レチノール → 保湿クリームの3ステップに絞るだけ。
これなら、忙しい夜でも3分ほどで完了します。

さらにおすすめなのが“マイルール”を決めておくこと。「金曜日の夜だけ使う」「週末に肌をリセットする」といったように、自分のペースに合わせたルールを作ると、無理なく続けやすくなります。
大切なのは、「完璧にやらなきゃ」ではなく、「自分のペースで心地よく続けること」です。それこそが、レチノールを取り入れたケアを心地よく続けるためのポイントです。

4 不安を感じる前に知っておきたい注意点と対処法

敏感肌でも使える?やさしいレチノールの選び方

レチノールを使ってみたいと思っても、「使い方、これで本当に合ってるのかな?」「副作用は大丈夫?」と不安になること、ありますよね。
初めて使う成分だからこそ、事前に知っておくだけで安心につながるポイントがいくつかあります。
ここでは、レチノールを長く心地よく使っていくために知っておきたい、紫外線対策や肌の状態に合わせた選び方、そして避けたほうがいいスキンケアの組み合わせについて、わかりやすくお伝えします。

4-1 レチノールを始めたらセットで考えたい、朝の紫外線ケア

レチノールは、肌をなめらかに整えてくれる一方で、使い始めは肌が敏感になることがあります。
特に気をつけたいのが紫外線です。レチノールが肌のターンオーバーを促進することで、一時的にバリア機能が弱まり、紫外線の影響を受けやすくなります。

そのため、夜にレチノールを使ったあとは、翌朝の紫外線対策がとても大切になります。日焼け止めは、SPF30以上・PA++以上のものを選ぶと良いでしょう。ミルクタイプや敏感肌向けのやさしい処方なら肌への負担も少なく、取り入れやすくなります。

また、朝のスキンケアでは、乳液タイプの日焼け止めをメイク下地として使うのもおすすめです。保湿と紫外線対策が同時にできるので、忙しい朝にもぴったりです。

さらに、ノーファンデ派の方は、トーンアップ効果のある日焼け止めを選べば、紫外線から肌を守りながら、自然な明るさをプラスすることができます。

「夜に整え、朝に守る」
この2つのケアをセットで続けていくことが、レチノールと上手に付き合っていくコツです。

SPFとPAの働き

日焼け止めの選び方の目安

4-2 敏感肌でも使える?やさしいレチノールの選び方

妊娠中や肌が敏感なときは、スキンケアの選び方にも注意が必要です。
レチノールは高い効果が期待できる反面、刺激を感じることもあるので、この時期に使うときには少し気をつけたい成分です。

妊娠中はホルモンバランスの変化によって、肌が敏感になりやすいため、「今は無理しない」という選択も、肌を守る大切な方法のひとつです。

もし、どうしても取り入れたい場合は、「植物由来のフィトレチノール(バクチオール)」がおすすめです。
バクチオールは、レチノールに似た働きがありながら、刺激が少なく、朝も使えるやさしい成分として注目されています。

製品選びに迷ったら、「敏感肌向け」「やさしい処方」などと記載されたものを選びましょう。使用前にパッチテストをしたり、医師や専門家に相談することも大切です。
そのときどきの肌の状態に合わせて、やさしいスキンケアを選ぶことが、自分を大切にすることにつながります。

4-3 実は相性が悪い?ピーリング・肌断食とレチノールの注意点

レチノールは、肌にしっかり働きかける強めの成分です。そのため、他の“攻めのケア”と組み合わせると、思わぬ肌トラブルを招いてしまうことがあります。

たとえば「ピーリングとレチノール」の併用は注意が必要です。どちらも肌のターンオーバーを促進する働きが期待できるため、同時に使うと赤みや乾燥が起こる可能性が高くなります。

また、「肌断食とレチノール」も避けたい組み合わせです。肌断食でスキンケアを最小限にしているときに取り入れると、肌の保湿力が足りずに刺激を受けやすくなってしまいます。

これらのケアが絶対にダメというわけではありませんが、レチノールを取り入れるタイミングとしては、肌の調子が安定しているときに、1つずつ試すのが理想です。 スキンケアは“足し算”よりも“バランス”が大切です。無理をせず、自分の肌に合ったリズムで取り入れていきましょう。

5 レチノール初心者がつまずきやすいポイントと対策

レチノール初心者がつまずきやすいポイントと対策

レチノールを使い始めたばかりの頃は、誰でもちょっとした不安や迷いを感じるものです。 「他のスキンケアと一緒に使って大丈夫かな?」「やっぱり高いものじゃないと効果はないの?」など、さまざまな疑問にぶつかる方も多いでしょう。
でも、大丈夫です。少し前に始めた方の体験談や、役立つポイントを知っておくだけで、レチノールをもっと身近に感じられ、前向きに取り入れやすくなります。
ここでは、初心者がつまずきやすいポイントを3つに分けて、肌にやさしく寄り添いながら続けていくためのヒントをわかりやすくご紹介します。

5-1 他のスキンケアと一緒に使ってもいい?|レチノールの組み合わせ注意点

スキンケアをいろいろ組み合わせて使っていると、「レチノールって、他の成分と一緒に使って大丈夫?」と悩むことも少なくありません。
結論としては、成分の組み合わせによっては肌に負担がかかることもあります。

特に注意したいのが、「ビタミンC」や「ピーリング成分(AHA・BHA)」との併用です。
どちらも美肌効果は期待できますが、レチノールと同じく刺激が強いため、一緒に使うと赤みや乾燥の原因になることがあります。

おすすめの使い方は、「朝はビタミンC、夜はレチノール」というように、時間帯を分ける方法です。
どうしても併用したい場合は、濃度の低い製品を選び、少しずつ取り入れていくのが安心です。

まずはレチノールだけで使い始め、肌の様子を見ながら他の成分を加えていく。
“肌と対話しながら進める”ことが、レチノールを無理なく続けるコツです。

5-2 高いレチノールじゃないと意味がない?価格と効果の関係

「やっぱり高いレチノールじゃないと効果がないのかな…?」と感じる方もいるかもしれません。
でも、価格と効果が必ずしも比例するわけではありません。

もちろん、高価格帯の製品には、美容成分が豊富に配合されていたり、香りや使い心地にこだわっていたりと、魅力的な点が多くあります。
でも、それが肌に合うかどうか、長く続けられるかどうかとはまた別の話です。

最初から高価な製品にこだわるよりも、無理なく続けられる価格のものを選んだ方が、長く続けやすくなります。

大切なのは「価格」よりも、「自分のペースで、ちゃんと続けられるかどうか」です。

5-3 顔以外にも使える?首・手などへの応用と注意点

レチノールは、顔だけでなく首や手の甲、デコルテなどにも使える優秀なスキンケア成分です。
年齢が出やすいパーツだからこそ、顔と一緒にケアできると嬉しいですよね。

ただし、これらの部位は皮膚が薄かったり乾燥しやすかったりと、刺激を感じやすい場所でもあります。
いきなり顔と同じ量を塗ってしまうと、「首だけ赤くなってしまった…」「手が乾燥してヒリヒリする」といった肌トラブルにつながることもあります。

はじめて使うときは、まずは少量を目立たない部分に塗り、反応を見ながら少しずつ慣らしていきましょう。
できれば夜に塗り、翌朝の肌の変化を確認してから本格的に使い始めると安心です。

また、首や手は日常的に紫外線を浴びやすいので、日中のUVケアもセットで行うことが大切です。
顔と同じようにケアすることで、肌全体の印象に統一感が生まれ、ノーメイクでも自信がもてるようになります。

顔以外にもレチノールケアを使うことで、いつものお手入れにちょっとした特別感が加わり、毎日のスキンケアがもっと楽しみになりますよ。

まとめ

レチノールは、正しく取り入れれば、くすみや毛穴、ハリの低下など、年齢とともに増える肌悩みにやさしく寄り添ってくれる、頼もしいスキンケア成分です。
ただし、使い方や選び方を間違えると、乾燥や赤みなどの肌トラブルにつながることもあるため、少し注意が必要です。

このコラムでは、レチノールが初めての方でも安心して取り入れられるように、選び方や使い方のコツ、そして注意すべきポイントまでをわかりやすくご紹介してきました。
まずは「夜だけ、週1回」から始め、肌の様子を見ながら少しずつ慣らしていくことが大切です。刺激が気になる方は、肌にやさしいフィトレチノールから試してみるのも安心な選択肢です。

レチノールは、すぐに効果があらわれるような魔法の成分ではありません。
でも、丁寧に続けていくことで少しずつ肌が整い、「スキンケアって心地いいな」と感じられる瞬間がきっと訪れます。

焦らず、自分の肌の声に耳を傾けながら続けていくことが、肌の美しさを引き出す一番の近道です。
今日から少しずつ、自分のペースでレチノールを取り入れてみましょう。毎日のスキンケアが、もっと楽しみになるはずです。

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